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大学院最新レポート

栄養学専攻レポート

高度専門職業人養成の修士課程2年間の学び
栄養学専攻「給食経営管理」分野の事例

高度専門職業人養成のねらいは、食生活に由来する心身の健康問題が増加し、かつ若年齢化が進む中、社会のさまざまな場で、これらの問題を複眼的・構造的に把握し、科学的根拠に基づいた対応ができる高度専門職を養成することです(詳細はこちら)。
このねらいを達成するために、修士課程の2年間にどのような学びを行っていくのか、具体的な事例でご紹介しましょう。
「給食経営管理」分野の高度専門職業人を目指して進学してきたIさん(現職:国立スポーツ科学センター 契約研究員・管理栄養士)の例です。(指導教員:石田裕美教授)。

経歴・修士課程入学の目的
競技者を対象とした食事調査の研究を深めるため、大学院へ

女子栄養短期大学食物栄養学科から女子栄養大学栄養科学専攻へ編入し、卒業後は事業所給食業務、国民健康・栄養調査の事務業務に携わりました。その後、現職場の非常勤職員として競技者を対象とした食事調査の研究業務に携わる中で、自分に足りない力を身に付けたいと思い、勤務しながら大学院へ進学することを決意しました。修士課程の2年間での学習目標は、次の3つでした。
1.競技者を対象とした食事調査の課題の整理
2.競技者を対象とした食事調査をマネジメントする力の修得
3.競技者を対象とした食事調査のためにスタッフに教育する力の修得
高度専門職業人養成の修士課程2年間の学び
保健学専攻レポート

保健学専攻の領域横断的教育「重点課題演習」

大学院保健学専攻では、大学院生の現代社会の諸問題への対応力の向上を目指して、平成20年度より領域横断的な「重点課題」を定め、定期的に演習を行うことにしています。これは、保健学分野の今日的な重点課題を地域保健学領域、臨床病態生化学領域、実践学校保健学領域の所属を超えて学習するものです。

保健学重点課題演習 「地域・企業における健康増進活動の実際」

日時:平成26年10月31日(金) 13時20分~16時30分
場所:12301番教室
内容:地域や企業がヘルスプロモーションに取り組んでいる。今回は、地域医療において「家庭医」の果たす役割や、企業において労働者のメンタルヘルスを守るためのストレスチェックについて、それぞれの専門家からお話を伺う。このセミナーは大学院博士後期課程の学生ほか修士課程や学部生も聴講できる。
 シンポジスト
梅沢 義裕先生(田園調布ファミリークリニック院長)
「地域医療の実践-開業医の立場から-」
下光 輝一先生(健康・体力づくり事業財団理事長)
「ストレスの評価と職場のメンタルヘルス」

【シンポジウムの内容】

「家庭医」とは、人の誕生から在宅見取りまでの健康を総合的に診る医師のことで、臓器に関わらず診療し、家庭環境も知って家族全員を診療する、そして街全体を健康にする、という広く総合的な医療を行う医師のことである。3大死因や認知症に至る前に、生活習慣病の予防を行うことで健康寿命を延長させる可能性が考えられる。高齢者は一般的に複数の疾患を有しており、その複雑な診療に対応していくためにも、総合的な診療を行う「家庭医」の増加が期待される。一方、労働者におけるストレスは、心理的ダメージだけではなく生活習慣病とも関係が深いことから、ストレス対策は重要である。たとえストレッサーである仕事の要求度が高くても、裁量の自由度が高くソーシャルサポートが得られれば、ストレスの低い状態でいられることが分かっている。こうしたストレスをチェックするための新調査票が完成し、来年度から使用される。これは労働者のストレスチェックだけではなく、健康いきいき職場づくりのための項目も追加されている。労働安全衛生対策に関する法整備も必要である。
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