保健学専攻修士課程
研究指導の概要
3領域11分野から健康、臨床、養護の重要テーマを選び、保健学の研究を行います。
研究指導の概要(平成27年度分)
Ⅰ健康科学領域
分野(科目) 担当教員 |
研究指導の概要 |
環境保健学
川村 堅 教授
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環境にある物質は、様々な経路で生体に侵入・移動し、代謝等の修飾を受けながら疾病の発生や健康に関わっている。実験病理学あるいは疫学の手法を用いて、生体内での動態や作用について研究を進める。
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地域保健学
宮城 重二 教授
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(1)国内外における地域保健の概念および実際についての比較研究
(2)地域住民の健康の保持増進、回復に関する保健管理学的研究
(3)生活習慣病の危険因子に関する疫学的研究
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実践運動学
金子 嘉徳 教授
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(1)生活習慣病一次予防、介護予防のための実践的運動方法の開発・評価に関する研究
(2)国内外における公園での身体運動を中心とした健康づくりに関する研究
(3)スポーツイベントへの継続的参加と健康との関連に関する研究
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Ⅱ臨床病態生化学領域
分野(科目) 担当教員 |
研究指導の概要 |
スポーツ生理学
山下 俊一 教授
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スポーツが健康の維持増進に役立つ生理的機序を解明する。このメカニズムはスポーツを行う者の年齢(小児か高齢者か)や、健康状態(健常か喘息や糖尿病等の基礎疾患があるか)により異なるので、モデル動物を使った実験からヒトを対象にした実験まで、幅広い手法を用いて研究にあたる。
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統合生理医科学
木村 雅子 准教授
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生体内の化学反応は水で満たされた場の中で行われている。電気生理学的あるいは画像検査学的手法や動物実験で人為的に水環境に揺らぎを加える手法を用いて「組織の水」に着目した生理医科学的研究を進める。
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臨床生化学
堀江 修一 教授
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健康が食生活と密接に関係していることは疑う余地がないが、時間栄養学の視点からの研究は少ない。本研究では、周産期を含めていつどのような成分をどのように摂取したかによって細胞や固体レベルに現れる様々な表現形式の違いを生活様式と関連させて理解し、生活習慣病の予防や改善に貢献することを目的にしている。実際には、1)複雑な高次機能を司る脳細胞、2)魅力的な種々のホルモンを分泌する脂肪細胞、3)一人の総延長距離が地球2周半にもなる巨大臓器の血管内皮細胞、を標的にして、認知症、肥満症、血栓症、がんについて、加齢やストレス、あるいは運動の効果も考えつつ食事の組成、量と配分、摂取時刻を意識した検討を行う。
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免疫学
林 修 教授
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抗がん剤、免疫抑制剤等の使用やストレス、加齢による免疫機能障害、あるいは食物アレルゲンによる過敏症反応について、それらの改善、予防を目的として、消化管免疫能の増強、アレルギー反応の成立と免疫寛容との関連性、さらに栄養摂取のあり方等の研究をとりあげる。
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Ⅲ実践学校保健学領域
分野(科目) 担当教員 |
研究指導の概要 |
性教育学
橋本 紀子 教授☆
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現代の人間の生と性と死に係わる諸問題を研究指導の主なるテーマとして取りあげるが、研究方法としては諸調査による正確な現状把握の他に、それらの生ずる歴史的、社会的背景と構造の分析も合わせて行うものとする。
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発育健康学
小林 正子 教授
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乳幼児から高齢者までを研究対象として、発育、発達、加齢の視点から心身の健康状態を把握し、分析する。さらに、その科学的根拠に基づき、効果的な健康教育や対策、支援のあり方について検討する。
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学校保健看護学
遠藤 伸子 教授
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学校保健および学校保健看護に関する諸課題についての現状分析と対策についての研究や青少年の健康課題と養護診断に関する研究(児童生徒の心身の健康実態、養護診断名及び診断指標の開発、養護介入の方法と検証についての研究等)を主として指導する。
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看護教育学
野中 靜 教授
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看護学各領域の教育現象に共通して存在する普遍的な要素を研究対象とする以下の研究を指導する。
(1) 看護基礎教育・卒後教育における教育方法に関する研究
(2) 看護実践能力の育成に関する研究
(3) 学校における保健教育に関する研究
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☆の担当教員は平成28年度の学生募集を行いません。
平成28年度に学生を募集する担当教員については学生募集要項(願書)にて必ず確認してください。