栄養学専攻博士後期課程
目的及び内容
最近、乳幼児から高齢者にいたるまで、健康な人びとの健康の維持増進についてはいうまでもなく、各種慢性疾患の予防・治療・リハビリテーション・環境づくりに関しても、“健康と栄養・食”の重要性に対する社会の認識はますます深くなっている。国際的にも“日本人の栄養・食生活”に対する関心が高く、また、日常の食事に供される各種食品の開発にも著しい技術的進歩がみられる。
しかし、これらに含まれる諸問題に関する研究、特に人びとの健康に直接結びついた栄養学に関する研究はきわめて不十分で、この方面の高度な教育・研究の推進が不可欠である。
このような状況に本学として対応し、栄養・食生活を通しての生活習慣病の一次予防の視点からも、また将来に向けて人びとの健康の推進増進に一層貢献するためにも、栄養学の博士課程(後期3年)を私学として初めて設置(1989年)したものである。
本課程は、学生がその専門分野について研究者として研究活動を行うのに必要な高度の研究能力およびその基礎となる深い学識を養い、その深奥を極めることを目的としており、教育は専ら研究指導によって行われる。また、研究指導を夜間その他特定の時間または時期において実施することや、他大学院または研究所等との協議に基づき、他大学院または研究所等において必要な研究指導を受けることも可能である。