学会長からのご挨拶

今こそ『養護学』に立脚した養護教諭の職の発展を
-実践を軸に養成カリキュラムを問う-

第19回学術集会学会長 三木 とみ子(女子栄養大学教授)

学会長 三木 とみ子(女子栄養大学教授)  本学会のテーマは「今こそ、養護学に立脚した養護教諭の発展を-実践を軸に養成カリキュラムを問う-」とした。本学会設立以来の学術集会や学会誌等をみると、学問的構築の必要性が指摘され、「養護学」に関連する企画が催されてきた。専門職として核となる「養護学」の確立を多くの人が望み、その構築に期待が寄せられて久しい。平成中央教育審議会答申及びそれを受け50年ぶりに学校保健法が学校保健安全法とその名称を変え、平成21年4月から施行された。このような中、教員の資質向上に関わる養成の年限、内容や仕組み等が見直され、今後教育職員免許法の改正が早晩行われるものと考えます。教育職員である養護教諭が専門職として、学校保健活動の中核的役割を担う者として、今こそ、養成カリキュラムのあり方を問いつつ、養護学発信の絶好の機会とも言え、養護教諭の名を冠した学術学会の果たす役割であろう。第19回の学術集会プログラムの企画の主なものを紹介します。今回は学会テーマを受け現在の養護教諭養成カリキュラムを共通課題として次の企画をした。

  • メーンシンポジウムをリレー方式にし、三部構成とした。第一部に学会長講演、第二部を会員5~6人によって、「これからの養成カリキュラム-私はこう考える-」とした。第三部は一部、二部を受け、「養護教諭の資質をどう担保するのか-学会への期待、学会は何をなすべきか-」について各立場の先生方から討論と意見発表していただく。
  • 特別講演はメディアでおなじみの大澤孝征弁護士に「青少年の犯罪と学校教育(仮題)」でお話していただく。この企画は一般公開とします。
    ワークショップ は「課題に向かい実践を振り返る」をテーマとし7つを企画した。 これらはいずれも、明日からの日々の実践にすぐにでも役に立つものと考えます。まさに「為すことによって学ぶ」体験をつみ明日からエビデンスをもって職務実践する基盤となると確信します。
  • また、全国学生交流会を徹底し全国の養護教諭目指す学生同士がランチをいただきながら一同に介して語りあうということです。
  • ランチョンセミナーと懇親会は、本学自慢の松柏軒のお料理を提供します。本学は建学以来「食と健康」を基盤に国民の健康つくりを願い実践を基盤に教育しています。このたびの学会運営に当たり、学園はもとより関係各位の支援をいただき鋭意準備しています。皆様のお越しを実行委員一同心より皆様のお越しを願っています。