「何気なくお店で買っているものを、おうちで手作りしたら、どれだけ楽しいだろう。」
食文化別館HP制作チームで交わされた会話。そんな他愛のない会話から、このコラムは始まりました。
平日はいそがしくて、ちょっとできないけど、週末にのんびり、てまひまかけて料理を作る。 そんな料理を「週末てまひま料理」と名づけて、コラムにすることにしました。
この季節にぴったりのてまひま料理はなんだろう。ふと外を見ると、坂戸キャンパス正門前にある、 つぼみがふくらみ始めた桜の木が目に入りました。 ”花より団子”の私は、桜の開花が始まると、桜餅を思い出します。 ひとくちに「桜餅」といっても、小麦粉などの生地をうすく焼いた皮で餡を巻いた関東風と、 道明寺粉(もち米を蒸して、乾燥させ、砕いたもの)を使って餡を包んだ関西風のものがあります。 生まれも育ちも埼玉県の私。小さいころは、関東風の桜餅しか知りませんでした。 いつのころからか、関東でも見かけるようになった関西風の桜餅。 関東風桜餅の作り方は、なんとなく想像できますが、関西風は、手間がかかりそう、難しそうという印象があり、 私の中ではお店で買うものでした。最近は、スーパーの製菓材料コーナーでも手に入るようになった道明寺粉。 さっそく、てまひまかけて作ってみることにしました。
主な材料は、道明寺粉、こしあん、砂糖、桜の葉の塩漬けです。 今回は、市販のこしあんを使用したので、あっという間に出来上がりましたが、 いつか小豆を炊くところから挑戦してみたいと思いました。
作ってみたら意外と簡単。桜餅と温かいお茶を用意して、週末にお花見なんていかがでしょうか。
(食文化別館HP制作チーム ・ 新井純子/2016.04.01)
「関西風桜餅」の作り方
材料(4個分)
桜の葉の塩漬け 4枚
A
色素(赤) 少々
水 少々
B
道明寺粉 80g
水 120ml
こしあん 80g
砂糖 20g
塩 少々
作り方
1 桜の葉の塩漬けを30分以上水につけて塩気を抜き水分をキッチンペーパーで取り除く
2 色素をAの水に溶く
3 こしあんを4等分にし、丸める
4 耐熱容器にBの水を入れ、2の色素を少しずつ入れる
5 道明寺粉を4に入れ混ぜる
6 ラップをふんわりかけ、電子レンジで加熱する(500ワット 3分)
7 電子レンジから取り出し、ラップを掛け直し、5分くらい蒸らす
8 温かいうちに砂糖、塩を入れ、混ぜる
9 ラップに4等分した8を直径10cmくらいに広げ、こしあんをのせ包む
10 俵型に形を整え、1で包む