開催概要

目的：

　現在、学校保健分野では大きな変化が起きている。平成20年3月中央教育審議会答申が出され、半世紀ぶりに学校保健法が一部改正されて「学校保健安全法」と名称を変え本年４月よりスタートし た。そのため、これからの学校保健には新たな時代に対応しうる教育の展開が求められている。また、未曾有の経済状況の冷え込みによる社会の激変は、メンタルヘルス面での問題をはじめアレルギー、食の乱れ、薬物乱用、安全・安心等に関する健康課題の惹起が想定され、加えて新型インフルエンザの流行は集団生活を基本としている学校の緊急かつ重要な課題となっている。これらの対策は健康に関わる関係者すべての喫緊の課題であり、生涯の健康づくりの基礎を培う学校保健の果たす役割に大きな期待が寄せられている。

　そこで、第57回学会は、メインテーマを「変化の時代における学校保健と学校力」とし、サブテーマに‐生涯健康の基礎づくり‐を設定して、研究者や現場の教員等が一堂に会し、上記の課題について掘り下げた議論を行い、かつ最新の科学的知識を共有して、学校保健の向上に資することを目的とする。