平成28年度 第16回企画展示
食べ方のルール――「四群点数法」の誕生まで  展示中〜平成29年3月上旬まで

 

83年前、香川昇三・綾夫妻は「病気を予防するのが医者の使命」として家庭食養研究会を始めました。脚気とビタミンの研究を通して栄養学の重要性と食生活の改善を説きました。戦前は「主食は胚芽米、魚一、豆一、野菜四」(一は100g)という標語で食生活の改善をすすめました。米中心の食生活を改め、副食を充分に食べて食事全体の栄養バランスを整えるのがねらいです。戦後は、学校給食にとり入れられた脱脂粉乳によって児童の健康状態が著しく改善したことを目の当たりにし、乳・乳製品をとり入れた「5つの食品群」を考案します。さらに検討を重ねて、より実践しやすい「四つの食品群」に整理します。食べる量を重量ではなく、エネルギー量(1点=80kcal)で示し、エネルギー量を点数化した「四群点数法」を確立しました。

だれにでもわかりやすく、実践しやすい食事法の確立と普及に尽力した、その熱き思いを感じとっていただけましたら幸いに存じます。

2016年4月

香川昇三・綾記念展示室
室長 香川明夫

▲常設展示」 ▲展示室内観
▲綾97歳の食卓 ▲手書き料理カードと長女芳子と料理する綾
香川昇三・綾記念展示室
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パネル展示 − 「四群点数法」の誕生まで
▲1928(昭和3)年〜
「主食は胚芽米、魚一、豆一、野菜が四」
▲1940(昭和15)〜44(同19)年頃
家庭献立材料配給所の食品構成
▲1948(昭和23)年頃〜
脱脂粉乳と「5つの基礎食品」
▲1953(昭和28)年頃〜
試行錯誤の「七つの食品群」
▲1958(昭和33)年〜
「四つの食品群」
▲1968(昭和43)年〜
香川式食事法
▲1973(昭和48)年〜 「四群点数法」と命名▲


 
 
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