日本フードシステム学会 2020大会

日本フードシステム学会 
2020大会

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ご挨拶

武見ゆかり
 
 
 
 
 
 
武見 ゆかり 
女子栄養大学栄養学部教授 
日本フードシステム学会副会長  

ご挨拶

武見ゆかり
 
 
武見 ゆかり 
女子栄養大学栄養学部教授 
日本フードシステム学会副会長 

 2020年度大会の実行委員長を務めることになりました。中嶋会長の「栄養学分野との学際的連携を強化するプログラムを」とのご意向をふまえ,全体のテーマを「健康かつ持続可能な食事とフードシステム」として企画しております。
 会員の皆さま,隣接領域の関係者のご参加をお待ちしております。
 
 フードシステム学と健康科学・栄養学をつなぐ試みは,2016年大会において一度行いました。茂野隆一(筑波大学)先生と共に座長を務め,「フードシステムと健康・栄養-健康寿命の延伸に向けた課題とその解決を考える」というシンポジウムを実施しました。シンポジウムの座長解題をフードシステム研究24巻2号に掲載していますが,その中で,「フードシステム学と栄養学は,それぞれの分野で得られた知見や研究成果を共有するだけでなく、調査方法や研究手法についてもっと相互に理解し合い,学術的連携を促進する必要がある。手始めに双方の分野の学会で共催シンポジウムを企画するなど,できることから始めたい」と記述しました。今大会では,この宿題を果たしたいと考えます。
 
 今,健康・栄養分野では,環境保全やSDGsの推進等に伴い,狭義の意味で“健康的な”食事・食生活から,自然環境・社会環境の面から持続可能な食事・食のあり方へと論点が発展,拡大しています。世界的な医学誌であるLancetの一つの委員会として,Commission on Food, Planet, Healthが組織され,世界16カ国の栄養疫学,農学,政治学,環境学の専門家による報告書が2019年に発表されました(https://eatforum.org/eat-lancet-commission/)。この報告書のキーワードがfood systemです。
 フードシステム学では、川上の農水畜産業、川中の食品製造業、食品卸売業、川下の食品小売業、外食産業、そして最終消費である人々の食生活をつなぎ、全体としてフードシステムを構築しているという観点に立って,食料問題や食品産業の課題を扱います。一方の栄養学は,人々の栄養摂取,食生活に起点を置いて,川下,川中,川上との関連を模索しています。課題探究の起点やアプローチは違っても,社会における食のあり方をより良くする,ための学術という点で両者は共通していると考えます。
 
 そこで,今大会では,「健康かつ持続可能な食事とフードシステム」というテーマに挑戦し,特別講演とシンポンポジウムを企画しております。プログラムの内容は,LinkIconこちらからご覧ください。
 
 会場は坂戸キャンパスという都心から少し離れた場所ですが,懇親会とお昼のお弁当は,女子栄養大学のレストラン事業部 松柏軒による(https://www.eiyo.ac.jp/fuzoku/shohakuken/top_shohakuken.html栄養バランスと美味しさを両立させたお食事で,おもてなしさせていただきます。こちらもぜひお楽しみに。
多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

 
 

 2020年度大会の実行委員長を務めることになりました。中嶋会長の「栄養学分野との学際的連携を強化するプログラムを」とのご意向をふまえ,全体のテーマを「健康かつ持続可能な食事とフードシステム」として企画しております。
 会員の皆さま,隣接領域の関係者のご参加をお待ちしております。
 
 フードシステム学と健康科学・栄養学をつなぐ試みは,2016年大会において一度行いました。茂野隆一(筑波大学)先生と共に座長を務め,「フードシステムと健康・栄養-健康寿命の延伸に向けた課題とその解決を考える」というシンポジウムを実施しました。シンポジウムの座長解題をフードシステム研究24巻2号に掲載していますが,その中で,「フードシステム学と栄養学は,それぞれの分野で得られた知見や研究成果を共有するだけでなく、調査方法や研究手法についてもっと相互に理解し合い,学術的連携を促進する必要がある。手始めに双方の分野の学会で共催シンポジウムを企画するなど,できることから始めたい」と記述しました。今大会では,この宿題を果たしたいと考えます。
 
 今,健康・栄養分野では,環境保全やSDGsの推進等に伴い,狭義の意味で“健康的な”食事・食生活から,自然環境・社会環境の面から持続可能な食事・食のあり方へと論点が発展,拡大しています。世界的な医学誌であるLancetの一つの委員会として,Commission on Food, Planet, Healthが組織され,世界16カ国の栄養疫学,農学,政治学,環境学の専門家による報告書が2019年に発表されました(https://eatforum.org/eat-lancet-commission/)。この報告書のキーワードがfood systemです。
 フードシステム学では、川上の農水畜産業、川中の食品製造業、食品卸売業、川下の食品小売業、外食産業、そして最終消費である人々の食生活をつなぎ、全体としてフードシステムを構築しているという観点に立って,食料問題や食品産業の課題を扱います。一方の栄養学は,人々の栄養摂取,食生活に起点を置いて,川下,川中,川上との関連を模索しています。課題探究の起点やアプローチは違っても,社会における食のあり方をより良くする,ための学術という点で両者は共通していると考えます。
 
 そこで,今大会では,「健康かつ持続可能な食事とフードシステム」というテーマに挑戦し,特別講演とシンポンポジウムを企画しております。プログラムの内容は,LinkIconこちらからご覧ください。
 
 会場は坂戸キャンパスという都心から少し離れた場所ですが,懇親会とお昼のお弁当は,女子栄養大学のレストラン事業部 松柏軒による(https://www.eiyo.ac.jp/fuzoku/shohakuken/top_shohakuken.html栄養バランスと美味しさを両立させたお食事で,おもてなしさせていただきます。こちらもぜひお楽しみに。
多くの皆さまのご参加をお待ちしております。