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食文化栄養学実習発表会を終えて

2015.02.09 活動紹介 学生取材記事

 2014年12月6日に第2回食文化栄養学実習発表会が行われ、今年も無事に終えることができました。

 食文化栄養学実習とは、3年生後期から約1年半ゼミに所属し、国内外の食、調理技術やメニュー提案、 市場調査、映像や写真など、これまで学んだことから、より深く追究したいことを選び、 一人1テーマで実習を進めます。6月に第1回食文化栄養学実習発表会を行い、 12月に約1年半の集大成として第2回食文化栄養学実習発表会を行います。

 1年次は、ほぼ全員が同じ授業を履修し学んでいたにも関わらず、4年もの月日が経ち、この発表会を見ると、 幅広いテーマで個性豊かな発表が多く、驚くと共に感動しました。アニメーションや色、ファッションなど、 私には考えの及ばない食との関わり方や解釈で発表を行う学生がいたり、 試食を行いレベルの高い調理技術を目の当たりにしたり、この4年間で“食”を幅広い視点から学べることが 食文化栄養学科の特徴だと、改めて実感することができました。

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 口頭発表 スライドを利用して発表しました

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 展示前発表 作成したパネルの前で発表しました

 食文化栄養学実習発表会は、学生で組織された実行委員会を中心に運営しています。 今年度は7名の学生から成り、実行委員長・会場・冊子・広報・司会・受付の6つの係で組織されています。 この発表会を運営するにあたり、4月からポスター作成等の広報活動、発表時間・教室等の振り分け、 食文化栄養学実習発表会要旨集の作成、会場の設営や当日の司会進行・会場受付の役割分担の依頼などを行いました。

 自分の実習との両立は想像以上に大変でしたが、4年間の集大成である発表会を、 よりよいものにしたいという思いで実行委員会は活動してきました。

 今年度は“和”や“四季”をイメージし、4つの野菜と色を用いてポスター等の作成を行いました。 6号館1階のガラスポスターの前で写真を撮る学生や、要旨集の表紙を褒めて下さる先生もいらっしゃって、 たくさん意見を交わしたかいがあったと思います。

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 エレベーターホールでの展示

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 2014年度 第2回食文化栄養学実習発表会 要旨集

 また当日は、各発表教室の司会進行や会場受付を下級生の協力を得ながら運営しました。 下級生への役割分担の依頼や当日使用するマニュアルも実行委員が作成します。 下級生にとってわかりやすく、4年生にとっては発表しやすいマニュアルを一から作り直しました。 このように、この発表会は4年生の頑張りだけではなく、先生方のご指導と下級生の協力もあり成り立っています。

 実行委員長としては、下級生にとっても今後のゼミ選びやテーマ決め、 実習を進めるにあたり少しでも役に立つような発表会にしたいと、これまで活動してきました。 今年度の実行委員は、個性が強く、責任感も強く、意見がぶつかることも多々ありました。 しかし、先生方のご指導や3年生の実行委員のみんなのサポートもあり、無事終えることができ、実行委員全員がホッとしています。

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 6号館1Fに設置したガラスポスター

 最後に少し自分の話になりますが、私は今年できた新しいゼミに所属していました。 農村地域の女性グループの活動に参加しながら実習を進めました。 都市地域で育った私にとって、活動に参加するたび、生活の知恵や食料の加工技術、保存の工夫を学ぶことができ、 とても楽しく実習を進めることができました。近年、女性グループが減少する中でなぜ活動に参加し続けているのか、 女性グループの魅力とは何かを、インタビュー調査を通して学びました。

 私は、入学当初、商品開発やメニュー提案に興味をもっていたため、 4年次に農村地域についての発表を行うとは思っていませんでした。 しかし、ゼミ決めをするまでの約2年間で農村地域に興味をもち、より深く知りたいと思うようになりました。 このように多面的に学べる食文化栄養学科だからこそ、4年間で食に対する考え方、興味も大きく変化します。

 私自身、多くのことに興味をもってしまい、ゼミ選び・テーマ決めに苦労しました。 しかし、この苦労こそ食文化栄養学科での4年間の成長の証ではないでしょうか。 下級生の時は先輩の発表を聞き、4年生になった今年は同級生の発表を聞き、食文化栄養学科の幅広さを感じました。 来年の発表会では、後輩たちがどんな発表を行うのか今から楽しみです。

(2014年度 食文化栄養学実習発表会実行委員会 実行委員長 ・ K.K./2015.02.09)