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私の卒業研究(栄養学部・保健栄養学科 保健養護専攻)

研究分野
保健指導教材の考案
卒業研究テーマ
小学校を対象にした運動を取り入れた
保健指導の教材の考案
 

養護教諭の立場で保健指導を行うことを想定し、
小学生が楽しみながら学べるような教材づくりに取り組みました。

ゼミナール

 大学での授業や教育実習を通して、食事、睡眠、運動という基本的生活習慣のバランスが崩れている子どもたちが多いことを実感しました。保健指導は、子どもたちが健康の大切さを理解し、身につけるために重要であるので、少しでも健康や栄養について関心を持てるような教材を作ってみたいと思い、この研究テーマを取り上げました。
 まず最初に、各自5~6個ずつ考案したものを持ち寄りました。たとえば「健康かるた」は、健康に関する標語のようなものを考え、絵札、読み札を制作。絵札を体育館の床に置き、走って取りに行くというゲームです。遊びながら、子どもたちが保健指導で学んだことを確かめることができます。その他、全部で15案を採用しました。それを実際に撮影し、ナレーション、編集まで自分たちで行い、DVDにまとめました。完成したDVDは地域の小学校教諭や養護教諭、養護教諭志望の学生に見てもらい、アンケー卜を実施。現場で子どもたちに教えている先生方の感想や意見は、大変参考になりました。
 今回、新しい教材を考案するにあたっては、保健指導のねらいに沿った内容にすること、安全であること、シンプルでわかりやすいかどうかという点が苦労したところです。将来、保健室で、あるいは教壇で子どもたちに健康づくりの大切さを教える際には、この研究で得たことを活かしていきたいと思います。

私の研究室

専任講師 鞠子佳香
 
研究室名
実践運動方法学研究室
専任講師
鞠子 佳香(まりこ よしか)
プロフィール
筑波大学大学院修士課程体育研究科修了(体育学修士)。
筑波大学人間総合科学研究科準研究員を経て、平成19年より現職。

様々なライフステージで、楽しく継続的に
実践できる運動方法を考案。

 この研究室では「運動を通した健康づくり」の方法論について研究しています。ここ数年は小学生を対象に研究を進めています。
 近年、子どもの体力・運動能力の低下が危惧されています。そこには、日常的に運動する子どもとそうでない子どもの二極化が顕著になってきているという現状もうかがえます。
 小学生の時期は多様な運動やスポーツの基礎を身につけるのに適した年代であり、ゴールデン工イジとも呼ばれます。この年代で、思いっきりからだを動かすような運動や遊びの経験は子どもたちの心と身体の健康にとても重要になってきます。小学生がからだを動かしながら、心から「楽しい」「気持ちが良い」「もっと続けたい」と思えるような運動内容や運動方法を考案し、実践・普及を進めています。
 そのーつとして「Gボール」と呼ばれる人が乗って様々な運動を行うことのできる大型ボールは、遊びの要素を取り入れながらバランス感覚や、抗重力筋、腹筋、背筋を鍛えることができ、また姿勢を整えることもできます。実際に小学校の授業で行った調査では、子どもたちが楽しくからだを動かすことができ、運動効果もあがることがわかりました。
 今後は、様々な対象の方が生涯にわたって運動を楽しみ、継続し、健康につながるような運動方法を考案・検証を進めていきたいと思います。