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私の卒業研究(栄養学部二部・保健栄養学科)

研究分野
国際協力
卒業研究テーマ
1.タイにおけるエイズの現状と支援
2.南太平洋における栄養教育
 

開発途上の国々の人々に、食事と栄養の大切さをわかりやすく説いてみたい。

 1. 7歳までタイのバンコクで育ち、日本の中学、高校、短大で学んだ後はバンコクに戻って、5年間にわたり父親が手掛ける食料輸入の仕事を手伝っていました。タイは、エイズ患者数が突出して多い国。私自身も多くのHIV感染者を目の当たりにしました。近年は政府からの治療薬の配布もあり、状況は改善しつつあります。しかし、栄養面でのサポート体制はまったくなされていません。そこで、栄大ヘ編入学した私は貧困層のエイズ患者に向けた具体的な栄養改善策がないか、突き詰めようと決意しました。問題解決のキーとなるのはNGO(非政府組織)。彼らの存在意義を多様な文献から調査し、近い将来には現地でのアピール活動を模索しています。

 2. 入学前、夫の仕事の関係で数年間南太平洋のフィジーに滞在しました。フィジーは赤道の南に位置し、四国ほどの面積の島々に約80万人が住む小さな国です。美しい海に囲まれた観光地として有名ですが、水産業は無論、農業国でもあります。現在もサトウキビ栽培が盛んです。また、素材の昧わいをそのまま活かす伝統料理が有名で、塩分摂取の少ない健康的な食生活が根づいていました。ところが最近になって、若者を中心にハンバーガーなどのファーストフードが好んで食べられるようになってきました。そこで、フィジーにおける栄養教育の現状と食文化について取り上げ、卒業研究のテーマにしました。卒業後は研究成果を活かし、開発途上国の栄養改善に少しでも協力できたらと考えています。

私の研究室

准教授 松田康子
 
研究室名
国際協力学研究室
教授
磯田 厚子(いそだ あつこ)
プロフィール
女子栄養大学大学院修士課程修了。
修士(栄養学)。

海外の栄養問題に焦点をあてながら、
先進国・日本の食の問題を考える。

 私の研究テーマは、「国際協力学」。とりわけ途上国における貧困と栄養不足、飢餓などについてどのような問題や課題があるのかを考察します。それぞれの国において、栄養不足にいかに取り組んでいるのか、食料配給の仕組み、国連活動の仕組みの実情を知ることから始まります。例えば、各国のNGO、保健センターを通じ、医療従事者やボランティア、親などが教育を受けて、子どもたちの栄養改善に取り組んでいる実態を知ることもそのひとつです。
 また海外だけではなく、日本や欧米の飽食の問題も見逃せません。先進国と言われる国々にも、栄養失調の子どもがいたり、栄養不足の人が存在するということを理解することも大切です。国ごとの農業政策、社会格差、経済問題などが深く関与している点を考えなくてはならないと思います。
 学生を対象にしたゼミでは、海外の現状や対策上の課題を調べ、文献や論文などの資料をもとに自分なりに考察するという指導を行っています。学生自身が関心、興味を持ったことを具体的にテーマ化し、研究計画を組み立てていくことが大切です。また、可能な限り、現地でのインタビューや調査など、フィールドワークにも取り組むことを勧めています。このゼミには家庭科教諭を目指す人も多いのですが、将来、子どもたちに指導する上でも、国際栄養学の視点で学び、研究したことは、必ず役に立つものと考えています。
 海外の栄養問題は日本の飽食と裏でつながっていることも正しく理解して、日本の食のあり方を教えることを伝えたいと思っています。